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【2021年 4年生ブログ No.12】

2021年10月23日

こんにちは!本日の四年生ブログはおくくんのブログになります!
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4年 東奥 祐介 (ひがしおく ゆうすけ/ FW/ 経済学部/ 八千代松蔭高校 )

「支え」

たくさんの人の支えがあって僕はここまでサッカーを続けることができました。

いかにも引退前の4年生が言いそうなことで、綺麗事に聞こえてしまうかもしれませんが、そうではなくて心の底から思っています。

僕は大学で2度大怪我をしました。
両膝の前十字靭帯断裂、半月板損傷。
合計で2年間リーグ戦に出場できていません。

1度目は、2年生の3月でした。
それまではありがたいことに、多くの試合で使ってもらえてそれなりの結果も残して、3年生も頑張ろう、より活躍しようと意気込んでいました。

その矢先の怪我でした。体の中でパキッと音が聞こえて怪我した瞬間に普通の怪我ではないことが分かりました。
それでも軽傷であることを微かに期待して受けた診断で言われたのは、前十字靭帯断裂、半月板損傷。復帰までは10か月
怪我に詳しくない僕でもわかる大怪我でした。
すぐに手術が決まり、3週間の入院、辛いリハビリ。思っていたのとは違う大学3年生の始まりでした。
本来であれば試合に出て活躍して、ちやほやされて
そんな大学3年生を思い描いていました
理想とは違う自分の姿を見て大変落ち込みました。

しかし、意外なことにその時の僕はそんなにネガティブになってはいませんでした。
もちろん落ち込んではいたし、チームの戦績、活躍する選手を見て悔しい気持ちにもなりました。
それでも、
絶対復帰してやる、さらにパワーアップして戻ってやる
そんな風に前向きな気持ちで長く続くリハビリに取り組んでいました。
その間多くの人が応援してくれたりサポートしてくれたり、とても自分の支えになっていました。

その甲斐あって7ヶ月で復帰。リーグ戦には間に合いませんでしたが、参入戦には出場することができました。
参入戦は負けてしまい大変悔しい思いはしましたが、
来年こそは絶対昇格してやる、最高学年としてチームを引っ張っていく
そんな風に下を向かず前向きに決意をしました。
怪我をする前の僕はそんなに前向きな人間でもなかったですし、サッカーに対してそこまで熱い気持ちを持っているわけでもありませんでした。
怪我をして、サッカーができるありがたみを感じて、自分はサッカーが好きなんだという気持ちにも気づけて、
怪我をしたことは辛いことでしたが悪いことばかりではなかったと思っていました。

4年生が卒業して最高学年となり、膝の感覚も徐々に取り戻していました。
今まで以上にサッカーが楽しくて、ずっとやっていたくて、就活はせず卒業後もサッカーでやっていこうと決めていました。
悪いことの後には良いことが回ってくる。そう信じていました。

2021年3月4日
2度目の前十字靭帯断裂

前回の怪我からちょうど1年後
今度は逆脚でした。

1度経験したからこそ、診断を受けずともすぐにわかりました。

グランドの外でアイシングをしながら自然と涙があふれてきました。
なんで自分ばっかり、他の人でもいいじゃないか
と、最低な考えばかり浮かんできました。

病院に行き診断を受けましたが、手術は希望しませんでした。
引退を考えていました。
もういいや
ここまでよくやった
手術してももう復帰は間に合わない

1回目とは違いネガティブな考えばかりが浮かんできました。
人生のどん底でした。

何に対しても無気力で、適当になっていました。

そんな人生のどん底にいた僕が立ち直ることができたのはやはり、僕のことを応援してくれた多くの人のおかげでした。

待ってる、とメッセージをくれた同期
頑張れ、と応援してくれた先輩と後輩
チームのメンバーとして10番の背番号を残してくれた監督
僕よりも泣いて、一緒に落ち込んで、一番近くで支えてくれた彼女
誰よりも応援してくれて、僕の好きなようにすればいいと最後まで僕の意見を尊重してくれた両親

他にもたくさんの人の支えがあって僕は立ち直り手術を決意することができました。
自分一人では絶対に立ち直ることは出来ませんでした。
感謝してもしきれません。

人が人に与える力の大きさというものを学ぶことができた自分にしかできなかった経験だと思います。

この経験があったからこそ、僕は医療業界に就職を決めました。
自分のように怪我や病気に苦しむ人を微力ながらも支えていきたいと思っています。

今はリーグ戦最終戦の前々日にブログを書いています。
参入戦に行くには山学に6点差をつけなくてはいけないと厳しい状況ですが僕は諦めてはいません。正直試合に出られるほどいいプレーは出来ていません。しかし、もし試合に出ることができれば必ず点を取ってみんなに恩返しをします。出られなかったとしても声が出なくなるまで応援します。僕がみんなにしてもらったように、選手たちを応援して支えたいと思います。
このブログが出るころにまだグランドでサッカーができているように願っています。

僕は最後までサッカーを続けてよかったと心の底から思います。辛いこと苦しいこと、辞めたくなるようなこともたくさんありました。それでも大好きな同期と出会えて、かけがえのない経験ができて、本当に良い4年間でした。

みんなありがとう

東奥祐介
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おくくんは真面目で謙虚な印象です。
ふざけたりもするけど、雰囲気が乱れた時に注意するのはおくくんでした。オンとオフがしっかりしていて面倒見も良く、人にしっかりと注意できる人でした!

怪我で1番辛いのは自分だけど、それ以上にチームのことを考えて声を掛けたりチームの士気を上げてくれました。
主務としてアイリーグを運営したり、都リーグではベンチに入ったりなど色々な面でたくさんチームを支えてくれました。

プレーでも何回もチームを勝利に導き、そこで築いた信頼は今でも消えることはありません。

國學院のスピードスターと言われるおくくん。
ピッチに立つと何か起きる、そんな気がするんです。

どんな困難があっても諦めずに向き合うことの大切さを教えてくれて、おくくんの芯の強さは本当に凄いものです。

今日の試合で、おくくんのプレーが見れることが本当に楽しみでたまりません。
おくくんらしく、今日の試合を楽しんでください!信じてます。



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本日も最後までお読み頂き有難う御座います!
次回も宜しくお願い致します。

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